あおきクリニックで勤務されるかたへ
まず自分がなぜ、あおきクリニックを開業したかです。
私が４０歳のころ緑市民病院に勤務していました。その病院は名古屋市立の病院であり、職員は職員組合という組織に入っており、はっきりいって働いてくれませんでした。例えば泊り込みで当直していても看護師２人と医者ひとりと事務員だけです。
救急車が来ても検査ができません。レントゲン一枚とれません。技師さんが泊まっていないからです。レントゲンを撮りたければ、技師に電話をして、もしつかまれば来てくれます。やりたくても最善の治療ができませんでした。さらにはそれを医局会や幹部会で訴えても院長や事務長は聞いてもらえませんでした。患者さんのために医療を行おうとしてもできない状態でした。それなら自分でクリニックを開いて患者さんのためにできるだけ働こうと決意し、２００８年１０月にあおきクリニックを開業しました。
もうけたいとか、いい暮らしがしたいとかそういう気持ちではないことはわかってほしいです。その証拠に看板には自分の名前をおいて、専門しか書いていません。営利目的でやっているかどうかを見分けるには、標榜科の数をみればわかります。多くの診療所では 内科以外に小児科やリハビリ、専門外の皮膚科などがついています。当然標榜が多くなれば患者さんはいろいろみてもらえると錯覚をして受診されます。自分は青木という医者が内科と消化器内科を専門として医療を提供していると看板でアピールしたかったのです。
自分は日赤クラスの大きな病院や大学病院に勤めてもいましたのでわかるのですが、病院が立派なだけで、医療設備が充実しているだけで、中で働いている医者は自分たちと同じレベルの医者です。自分も日赤で勤めるチャンスもありましたから、もし日赤で働いていれば日赤の医者なだけです。中身は一緒です。
しかしあおきクリニックは自分の名前がついています。青木という医者が診療をするのです。日赤ではだれが診てくれるかわかりません。夜間の救急の対応はほとんど研修医が対応しているのが現状です。
これからのあおきクリニックの目標は日赤がブランドと思われているように、診療所のブランドとしてのあおきクリニックとして育てあげることです。つまり、地域のみなさん、天白区や名東区、緑区、日進市のみなさんにあおきクリニックの職員さんね、いいスタッフさんたちよね、あおきクリニックは診断が確かだし、頼りなるわよねといわれるクリニックにすることです。
そのためには私は努力を惜しみません。専門外のことも取り入れてさらに勉強していこうと思っています。スタッフの皆さんも多くのことを学んで楽しく働いていただきたいと願っています。きっとやりがいを感じられるすばらしい職場だと思います。
